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ベンチャーキャピタリストの書いたスタートアップの資金調達環境についての記事を読むときに気をつけるべきたった1つのこと

なんと長いタイトルなのでしょう。

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2016年になり、いろいろな方が今後のスタートアップの資金調達環境に関する記事を書かれています。中でも多いのはベンチャーキャピタリストの方々(長いので以下「ベンキャピさん」と略します)による解説記事です。ベンキャピさんは、スタートアップ(ベンチャー)に資金を供給するプロであり、スタートアップの資金調達に当然ながらとても詳しく、また、調達環境の動向にも敏感なので、これは当然のことです。

実際のベンキャピさんたちの記事を見てみましょう。

newspicks.com

blog.livedoor.jp

どちらの記事も、起業家にとって参考になる素晴らしい内容です。

また、スタートアップのアドバイザーをされている方の記事も見てみましょう。

www.startup-design.jp

こちらもとても参考になります。

 

しかし…

 

何かが気になります。

資金調達環境が厳しくなっていく時期に上記のような記事が書かれるのは自然なことです。また、バリュエーションが高騰し、バブル的な状況になっているときに、「これはバブルであり、いつかははじける」という指摘はよくなされます。

しかし、バブルに向かう時期に「これからはバリュエーションはどんどん上がっていくので起業家は強気で行こう!」というような記事をベンキャピさんたちが書いているのはあまり目にしません。

そうです。どんなに素晴らしい記事であっても、やはりポジショントークになっている面があるのです。たとえそれが意識的なものでなく無意識的なものであるとしても、結局、ポジションから自由になることはできません。中には「これはポジショントークですが…」と断って書かれていることもありますが、その場合でもポジショントークとされている以外の部分も実はポジショントークになってしまっている場合もあります(わざとそのようなことをするような性格の悪い人はそうそういないとは思いますが…)。

というわけで、気をつけるべき1つのことというのは、どんなに素晴らしい内容であっても、やはり1つのポジショントークであるということを忘れずに一歩引いて参考にしましょう、ということで、これがこのエントリーの結論になります。

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なんと普通の結論なのでしょう。

 

(追記)

普通のことというのは意外と忘れやすいものです。エクイティによる資金調達に必要な資本政策は後戻りできないものなので、普通のことを忘れないように、慎重に、かつ、大胆さをもって取り組むようにしましょう…( ˘ω˘ )

では、また。